韓国とアメリカ、それに日本による新たな共同訓練「フリーダム・エッジ」が、今月15日から19日にかけて、済州(チェジュ)島沖の公海上で行われます。
今回の訓練は、李在明(イ・ジェミョン)政権発足後、初めて行われるもので、海上と空中に加え、サイバー空間も含めた多様な領域での訓練が行われる予定となっています。
韓国の合同参謀本部は、「韓日米それぞれの戦力の相互運用性を高め、北韓の核・ミサイルによる脅威に共同で対応していく」と明らかにしました。
また、国際法を順守する定例の訓練であることを強調していますが、これは、中国と北韓を念頭に置いた発言とみられます。
「フリーダムエッジ」は、2023年8月、アメリカのキャンプ・デービッドで行われた韓日米首脳会談の合意を受け、定例の訓練として実施することが決まりました。今回の訓練でも、韓日米3か国の緊密な連携を強化することを目指します。
一方、北韓は、「フリーダムエッジ」について、「アジア版北大西洋条約機構(NATO)」であると強く批判してきました。
今月3日に北京で行われた軍事パレードに北韓、中国、ロシアの首脳が集まり、連携をアピールしただけに、今回の訓練をめぐる緊張はさらに高まるものとみられます。