ポルトガルの首都リスボンでケーブルカーが脱線して大破する事故があり、韓国人2人が死亡し、1人が大けがをしました。
韓国外交部が5日、発表したところによりますと、韓国人男性1人と女性1人が死亡し、大けがをした女性1人は現地の病院で治療を受けているということです。
ポルトガルの地元当局やメディアは、首都リスボンの中心部で3日発生したこの事故で、16人が死亡したことを伝えました。
また、ポルトガルの検察当局は、身元が確認された8人の死者について、ポルトガル人が5人、韓国人が2人、スイス人が1人含まれていると明らかにしました。
韓国外交部は、「在ポルトガル韓国大使館は、ポルトガル当局と緊密に連携し、けが人への支援や遺族への連絡など、対応に当たっている」と述べました。
事故が起きたケーブルカーの路線は1885年に開業し、リスボン中心部と観光名所の間のおよそ300メートルを結んでいて、年間350万人が乗車し、観光客も多く利用しているとされています。
今回の事故を受け、李在明(イ・ジェミョン)大統領は5日、フェイスブックで「遠い地から届いた悲報に深い悲しみを禁じ得ない」と述べ、遺族とポルトガル国民に慰労の言葉を伝えました。
また「国民の安全を最優先に、必要な責任と措置を尽くす」と強調しました。
在ポルトガル韓国大使館は現地で対策本部を立ち上げ、被害状況を確認中で、政府はポルトガル政府に対しても支援を要請する予定です。