ソウルを訪れた外国人医療観光客が去年、100万人を超え、これまででもっとも多かったことがわかりました。
ソウル市によりますと、去年韓国を訪れた外国人患者は117万人あまりで、このうちおよそ100万人がソウル市内の医療機関を利用したということです。
これは、おととしの2.1倍、コロナ禍前の2019年の3倍以上に増えたものです。
外国人患者がソウルで支払った医療費は1兆2000億ウォンで、外国人患者が全国で支払った医療費の85%以上を占めました。
診療科目では、整形外科がもっとも多く、次いで皮膚科、内科の順でした。
ソウルを訪れた外国人患者の92%は、江南(カンナム)、瑞草(ソチョ)、麻浦(マポ)、中区(チュング)、松坡(ソンパ)の5つの区にある医療機関を利用していました。
ソウル市は、外国人患者を受け入れる医療機関が大幅に増加したことに加え、通訳コーディネーターの支援や医療観光マーケティングの強化が効果を発揮したと分析しています。
実際、外国人診療対応の医療機関は、2020年に920か所だったものが、去年はおよそ2000か所と、2倍以上に増えました。
ソウル市は、医療観光ビジネス商談会などを通じて国際的な広報活動を強化していて、ことしは外国人医療観光客がさらに増加し114万人を超えると見込んでいます。