韓国のことし4月から6月期の経済成長率は、消費回復と輸出の好調に支えられ、前の四半期に比べて0.7%上昇し、1月から3月期のマイナス成長からプラスに転じました。
韓国銀行が3日、発表したところによりますと、ことし4月から6月期の実質GDP=国内総生産の暫定値は、前の四半期に比べて0.7%増加したということです。これは、7月に公表された速報値の0.6%より0.1ポイント上方修正されたものです。
内訳を見ますと、民間消費は、自動車や医療を中心に0.5%増え、政府消費も、健康保険給付費の拡大で1.2%増加しました。輸出は、半導体や石油化学の好調により4.5%増えました。内需の経済成長率に対する貢献度は、0.4ポイント上昇し、大幅に改善されました。ただ、建設投資と設備投資は、前の四半期に続いてマイナスとなりました。
今回のプラス成長は、消費と輸出がけん引役となりましたが、投資の低迷が続いているため、景気回復の持続性には不透明感が残るという見方も出ています。