ヤマト運輸は、マンションに届いた荷物を自室まで自動ロボットを使って配送する実証実験自動配送ロボットの実証実験に、韓国のスタートアップ企業が開発したロボットを導入しました。
朝日新聞が23日に伝えたところによりますと、ヤマト運輸は今月22日、千葉県浦安市のマンションで韓国企業「WATT(ワット)」が開発した自動配送ロボットを活用した実証実験を始めました。
大規模マンションでの導入効果の検証に向け、ことし12月まで実証実験を行ったうえで、来年中に首都圏などでの実用化を目指す計画です。
仕組みとしては、ヤマト運輸のスタッフがマンションのスマート宅配ボックスに荷物を入れておくと、自動配送ロボットが居住者が希望する受け取り日時に合わせて各家庭の玄関先まで届けるものです。
ロボットの上部には「ロボットアーム」が搭載されていて、自らエレベーターのボタンを押したり、オートロックを開けて配達先へ移動することができます。
この自動配送ロボットを導入することで、日本で課題となっている「不在時の再配達」によるドライバーの業務負担を軽減できるものとみられています。
配送ロボットの開発を手がける「WATT」は、ヒューマノイド技術の向上を目指し、韓国政府によって発足した「K-ヒューマノイド連合」に所属しており、AIを活用したロボットアームを基盤に複雑な構造の室内空間でも自動走行が可能な技術を確立しています。最近は優れた技術力を活かし、日本に自動配送ソリューションを輸出するなど、海外でもその技術力を認められています。