李在明(イ・ジェミョン)大統領が、来月15日の独立記念日「光復節」にソウル都心の光化門(クァンファムン)広場で大統領の「国民任命式」を開くことになりました。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の弾劾後、引き継ぎ期間がなく、ただちに大統領職を引き継いだ李大統領は、先月4日に国会で簡単な就任宣誓だけを行い、すぐに執務に入りました。
今回の行事は、李大統領が「国民とともに任命式を行う」との約束を果たすかたちで用意されました。
大統領室の禹相虎(ウ・サンホ)政務首席は28日の記者会見で、任命式について、「国家の主人が国民であることを明示し、大統領として主権者の意思を受け止め、大韓民国を大きく発展させる決意を示すための行事だ」と説明しました。
従来の「就任式」ではなく、「任命式」という名称を使うことで、大統領が国民によって任命された存在であることを強調したものとみられます。
行事は、15日午後8時から、朴槿恵(パク・クネ)前大統領や尹前大統領の弾劾を求める集会が行われた光化門広場で開催されます。
1945年生まれの「光復世代」や、株式上場第1世代企業の関係者、独立功労者や労働災害の遺族など、およそ1万人が招待される予定で、一般市民も警備区域の外から自由に見学できます。
今回の任命式は、外国の首脳ではなく国内の国民に焦点を当てていて、歴代大統領や野党の指導部も招待の対象に含まれています。
ただ、ソウル拘置所に収監中の尹前大統領と妻の金建希(キム・ゴニ)夫人は対象から外されました。