地球温暖化の影響で、韓半島の気温上昇がさらに加速していることが、最新の気象データの分析から明らかになりました。
 
KBSが気象庁に依頼して行った解析によりますと、韓国の年平均気温は、過去113年間で1.8度上昇しました。これは、2020年の時点で発表された1.6度を上回っていて、わずか4年で上昇幅が0.2度広がったことになります。
 
特に、過去10年間の気温の上がり方は、全体平均のおよそ5倍のペースに達していて、2020年代に入ってから、その傾向が一段と強まっているということです。
 
気象庁などのこれまでの予測では、2100年までに韓国の国土の半分以上が亜熱帯に分類される可能性が指摘されてきましたが、今後、気温上昇がさらに続けば、その範囲は一層広がる見通しです。
 
一方で、温暖化の主な要因とされる温室効果ガスの排出削減については、国際社会の取り組みが十分に進んでおらず、気候変動への懸念が一層強まっています。