全国的に猛暑が続くなか、ソウルの日中の最高気温が37.1度を記録し、7月上旬としては気象観測が始まって以来、過去最高を記録しました。
ソウルでは、9日連続で熱帯夜が観測されているなか、ことし初めて発令された全域の猛暑警報が2日連続で出されています。
韓国では、体感温度が日中35度以上の日が2日続くと見込まれる場合には「猛暑警報」が出されます。体感温度とは、気温に湿度や風の影響を加味して、人が実際に感じる暑さを数値で表したものです。
7日に続いて8日もソウルに猛暑警報が出された中、午後2時ごろ、ソウルの気温が37.1度まで上昇しました。
気象観測が始まって以来、7月上旬としては過去最高を記録したということです。
これまでのソウルの7月上旬の最高気温は、1939年7月9日に観測された36.8度で、今回の記録は86年ぶりの新記録となります。
一方、昼夜を問わず続く猛暑の影響で、熱中症患者も急増しています。
6日には、全国で59人が熱中症の症状で救急搬送され、そのうち2人が死亡したと報告されています。
5月中旬以降、全国の熱中症患者数は875人にのぼっており、去年の同じ時期と比べて83%も増えています。
高齢者はとくにリスクが高く、全体の患者のうち33.3%が65歳以上でした。
熱中症が原因とみられる死者は7人にのぼり、去年の同じ時期の2倍以上となっています。
気象庁は、乳幼児や高齢者、妊婦、慢性疾患のある人などは熱中症にかかりやすいため、こまめに水分を補給し、1人での屋外作業は控えるよう呼びかけています。