最近、韓国では加工食品の価格上昇が続き、全体の物価を押し上げる要因となっています。
こうした中、食品・流通業界では、夏休みシーズンに合わせてラーメンなどの加工食品を対象にした割引イベントを実施する動きが広がっています。
韓国農林畜産食品部は、4日に開催された食品・流通企業との懇談会で、こうした内容を協議したと明らかにしました。
割引対象となる品目は、ラーメンやパンなど、消費者が物価上昇を強く感じる商品を中心に構成されます。
ラーメンについては、食品メーカー大手の農心(ノンシン)、オットゥギ、パルドなどが参加し、今月中に最大50%まで割引する計画です。
また、原材料コストの負担がやや緩和された商品をはじめ、アイスクリーム、ジュース、サムゲタンなど夏休みシーズンに消費が多い商品も割引対象となります。
最近、価格の上昇が激しかったキムチも、テレビ通販やオンライン・オフラインを通じて割引イベントを行います。
スーパー大手のイーマート、ロッテマート、ホームプラスなども今月中に加工食品の割引イベントを実施することにしています。
農林畜産食品部の関係者は、「消費者が実際に感じる物価の負担を和らげることが重要だと考えており、今回のような割引には意味がある」と述べました。
そのうえで、「最終的な価格設定については、各企業の判断によるものだ」と説明しています。
一方、先月の加工食品の消費者物価は、前の月に比べて0.3%、去年6月に比べて4.6%上昇しました。