仁川港まで船便で輸送されたものを仁川（インチョン）空港が航空便で世界中に輸送する国際複合一貫輸送の「シー・アンド・エア輸送」の実績が去年、これまででもっとも高かったことがわかりました。

仁川国際空港公社が5日、発表したところによりますと、国際電子商取引産業の成長に支えられ、去年の「シー・アンド・エア輸送」の実績は、おととしに比べて20％伸びて11万8000トンに上ったということです。

これは仁川空港の開港以来、もっとも多いものです。

仁川空港の「シー・アンド・エア輸送」は、越境EC=国境を越えて行う電子商取引サイトで販売された商品で、おもに中国で生産された商品を、仁川港まで海上輸送したあと、仁川空港から世界中に航空輸送する物流システムです。

仁川空港は、中国と近い立地や、ハブ空港として世界192都市を結ぶ航空ネットワークをもとに急激な成長を遂げています。

仁川空港の「シー・アンド・エア輸送」の最終目的地は、北米が42％、ヨーロッパが28％と、遠距離目的地の割合が高くなっています。

しかし、アジアや中南米、中東など、新興地域も、おととしに比べて67％伸び、全体に占める割合は30%に上っています。

また、越境EC市場の拡大で、最終目的地となる国は、おととしの35か国から去年は47か国と大きく増えました。