サムスン電子は、メモリー半導体部門における需要の二極化によって、去年10月から12月期の営業利益が2兆9000億ウォンと、市場の予想を下回りました。
サムスン電子が31日、発表したところによりますと、去年1年間の営業利益は、前の年の同じ時期に比べて16.2%増えて300兆8709億ウォンでした。
サムスン電子の年間の営業利益が300兆ウォン台を記録したのは、2022年に続いて2回目となります。
一方、去年10月から12月期の営業利益は、6兆4927億ウォンで、前の年の同じ時期に比べて130%伸びたものの、市場の予想を15%下回る業績となりました。
売り上げも前の年の同じ時期に比べて4%減少し75兆7883億ウォンでした。
このうち、半導体事業を担当するデバイスソリューション部門の営業利益は2兆9000億ウォンで、予想された3兆ウォン台を下回っています。
その原因としては、パソコンやモバイルデバイスなどの需要が低迷していることや、安価な中国産半導体の供給で、主力である旧世代のレガシー半導体の競争力が低下した事、そして、AI=人工知能向けの先端メモリー半導体の需要が急増しているなか、AIの処理に欠かせない超高速で大容量の記憶用半導体HBMの分野で期待を下回った業績となったことが指摘されています。