韓国経済の去年第4四半期の成長率は、前の四半期に比べて0.1%の増加にとどまりました。これにより、去年1年間の成長率は2.0%となり、予想を下回る結果となりました。
韓国の中央銀行にあたる韓国銀行が23日、まとめたところによりますと、去年10月から12月までの第4四半期の実質GDP=国内総生産は、前の四半期に比べて0.1%の増加にとどまりました。これは、韓国銀行の見通し0.5%を大きく下回る結果です。
「非常戒厳」宣言や旅客機事故が消費心理を冷え込ませたことに加え、建設投資が大幅に減少したことが主な要因とされています。
この結果、年間成長率も11月末時点の見通しの2.2%を0.2ポイント下回り、2.0%となりました。
民間消費の伸び率は1.1%で、前年から0.7ポイント減少しました。建設投資はマイナス2.7%と、前年に比べて4.2ポイントも落ち込みました。一方、政府消費は1.7%、設備投資は1.8%、輸出は6.9%と、それぞれ成長率を伸ばしました。
四半期ごとの成長率をみると、1月から3月の第1四半期は1.3%と予想を上回る成長を記録しましたが、4月から6月の第2四半期はマイナス0.2%、その後の第3・第4四半期はともに0.1%にとどまり、景気低迷の懸念が高まっています。
韓国銀行は20日、今年の韓国の成長率見通しを1.6~1.7%と発表しました。これは去年11月時点の見通し1.9%から下方修正されたものです。