韓国各地の空港の運営などを行う韓国空港公社の社長を務めていた孫昌浣(ソン・チャンワン)氏が自宅で亡くなっているのが見つかりました。孫氏は昨年12月に179人が亡くなった旅客機事故が起きた務安(ムアン)国際空港で誘導装置「ローカライザー」の改良事業を始めた時に社長を務めていました。
警察によりますと、京畿道(キョンギド)の自宅で21日午後、孫氏が亡くなっているのを家族が発見したということです。
警察は、遺体の状態などを踏まえ、孫氏が自ら命を絶ったとみています。外部からの侵入など他殺が疑われる痕跡は発見されなかったということです。
遺書は、現時点では見つかっていません。
孫氏は、2020年5月に務安国際空港の「ローカライザー」の改良事業を始めた当時、韓国空港公社の社長を務めていました。
この事業で建てられたコンクリートの構造物は、昨年12月に179人が亡くなった旅客機事故の原因の一つとされています。
孫氏は、全羅北道(チョルラプクド)地方警察庁長をはじめ、警察大学の学長、韓国鉄道公社「コレール」の常任監査委員などを歴任し、2018年12月から2022年2月まで韓国空港公社の社長を務めました。