韓国の中央銀行にあたる韓国銀行は、政策金利を3%に据え置きました。
韓国銀行の金融通貨委員会は16日、ことし最初の通貨政策方向会議を開き、政策金利を3%に据え置くことを決めました。
韓国の政策金利は、おととし2月から去年8月まで13回連続で据え置かれ、去年10月と11月に2か月連続で0.25%ずつ引き下げられました。
今回の据え置きをめぐっては、韓国の通貨ウォンが1ドル=1400ウォン台でウォン安が続いていることや、最近ではさらにウォン安が進む兆しも見せていることが背景にあるとみられています。
また、アメリカの政策金利をめぐって、引き下げの回数を減らしたり、むしろ引き上げる可能性があるという見通しが出ているため、韓国がいまよりも政策金利を下げると、韓米の金利の差によってウォン安がさらに加速する懸念もあります。
韓国銀行は、先月発表した報告書で、景気の低迷リスクが高まっていることから、ことし追加の利下げを行う方針だと明らかにしています。
このため、20日のトランプ次期政権の発足や、今月末に予定されているアメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会の金利政策の発表などを考慮しながら、去年に引き続き、今後利下げを行うものとみられています。