先月の韓国のウォン相場が、1ドル=1480ウォン台までウォン安が進み、外貨準備高への影響が懸念されましたが、12月の韓国の外貨準備高が3か月ぶりに増加したことがわかりました。
韓国銀行によりますと、韓国の12月末の外貨準備高は4156億ドルで、前の月と比べて2億1000万ドル増加しました。去年10月に42億8000万ドル減少して以来、3か月ぶりに増加に転じました。
韓国銀行は、「ウォン安を阻止するための市場介入は控えて、為替の変動を少しずつ調節したほか、外貨資産の運用収益が発生した」と説明しました。
また、韓国の金融機関が年末にBIS=国際決済銀行の自己資本比率を満たすために、外貨預金を韓国銀行に預けたことも背景にあるということです。金融機関は、銀行の健全性を示す自己資本比率を一定基準まで満たすために、毎年四半期末に韓国銀行の外貨預金を増やす傾向があります。
韓国の外貨準備高は、11月末の時点で4154億ドルで、世界9位でした。
1位は中国で3兆2659億ドル、2位は日本で1兆2390億ドル、3位はスイスで9251億ドル、4位はインドで6594億ドルでした。