尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案が廃案となり、政治的な不確実性が高まるなか、ウォン安と株価の下落が進んでいます。
ソウル外国為替市場では、9日午後3時半現在、ドルに対するウォンの相場は1ドル=1437ウォンで取引されており、前の営業日に比べて17ウォン以上下落しました。
ウォンの対ドル相場が1ドル=1430ウォン台を記録するのは、おととし10月以来、およそ2年1か月ぶりです。
このウォン安の背景には、大統領の弾劾訴追案の廃案を受け、弾劾をめぐる政治的混乱が長期化する懸念が広がったことがあるとみられます。
また、株式市場も大幅に下落しています。
9日の韓国総合株価指数、KOSPIの終値は、前の営業日に比べて67.58ポイント、率にして2.78%下落し、2360.58で取り引きを終えました。
店頭市場のコスダック指数も、前の営業日に比べて34.30ポイント、5.19%下落し、627.03となりました。
KOSPI、コスダック指数のいずれも、今年の最安値を更新しました。
非常戒厳が宣言された翌日の4日以降、4営業日連続で株価が下落しており、この間、コスピは5.6%、コスダックは9.2%の値下がりとなっています。