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社会

「非常戒厳」宣言の背後に局地戦誘発の疑惑

Write: 2024-12-09 11:33:49Update: 2024-12-09 15:01:38

「非常戒厳」宣言の背後に局地戦誘発の疑惑

Photo : YONHAP News

尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が今月3日に「非常戒厳」を宣言したことをめぐり、金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官が戒厳宣言前に南北間の局地戦を意図的に誘発しようとしていた疑惑が浮上しています。
 
最大野党「共に民主党」に所属する国会情報委員会の李奇憲(イ・ギホン)議員は7日、「金前長官が合同参謀本部の関係者に対し、『北から汚物風船が飛来した場合、警告射撃後に風船が放された地点を攻撃する』という指示を出したが、合同参謀本部はこれに否定的な意向を示したとの情報がある」と明らかにしました。
 
この指示に対し、合同参謀本部の金明秀(キム・ミョンス)議長と李承午(イ・スンオ)作戦本部長が反対したとされています。合同参謀本部は「汚物風船が放された地点を攻撃せよとの指示は受けていない」と述べ、指示そのものを否定しましたが、金前長官が主導して発射地点攻撃に関する戦術的な討議が行われたことは認めました。
 
この討議では、風船の飛来地点を攻撃することに反対する金議長を金前長官が厳しく叱責したとも伝えられています。
 
「共に民主党」は、「金前長官が北韓の汚物風船による挑発を口実に、北韓との局地戦を引き起こし、戒厳事態を誘発しようとした」との疑惑を提起しています。
 
この疑惑が事実であれば、金前長官が、南北間の緊張を意図的に高めることで非常戒厳の正当性を確保しようとした可能性があると指摘されています。
 
金前長官は尹大統領に対し、非常戒厳を宣言するよう提案したとされ、内乱罪の疑いで、8日に緊急逮捕されました。

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