5日、ソウル中心部の光化門(クァンファムン)広場などでは、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の退陣を求める大規模な集会が開かれました。
5日午後6時頃、ソウルの光化門広場では、「尹大統領の退陣」を求める大規模集会が行われました。この日開かれた集会とその後のデモ行進には主催者側の発表によると2万人、警察の推計で2500人が参加したということです。
1時間半にわたって開かれた集会で、市民らはロウソクを手に、尹大統領の退陣を求めました。
また、集会には84の市民団体が参加し、非常戒厳の宣布は違憲だと主張しました。
集会が終わった後、デモ隊は龍山(ヨンサン)にある大統領室近くまで行進しましたが、警察との衝突はなかったということです。
一方、今回の「非常戒厳」をめぐっては、各大学でも批判の声が高まっています。
5年ぶりに学生総会を招集したソウル大学の学生自治会は「尹大統領の退陣を求める」と議決しました。
韓国の2大労組である民主労総=全国民主労働組合総連盟に続き、韓国労総=韓国労働組合総連盟も尹大統領の退陣を求め、政府などと協議する政労使協議の中止を発表しました。
韓国労総は4日、「尹錫悦政権の退陣」を決議し、経済社会労働委員会と労働者代表として参加する政府の委員会に出席しないことを宣言しました。韓国労総は、「尹氏を韓国の大統領として認めることも、対話の相手として認めることもできない」としたうえで、「国会を守るための闘争に全力で取り組む」と主張しました。
一方、この日の午前には、民主労総も「尹錫悦政権が退陣するまで、無期限のストライキを開始する」と発表しています。