ソウル市内で政府を批判する大規模な労働者集会が開かれ、警察と衝突した集会の参加者11人が逮捕されました。
民主労総=全国民主労働組合総連盟など労働者団体は、ソウル市庁の前にある古宮、徳寿宮(トクスグン)の近くで10日集会を開き、政府の労働政策を強く批判するとともに、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の退陣を求めました。
警察によりますと、逮捕された参加者らは、徳寿宮の正門の近くの5車線を占拠し、警察の解散命令に従わなかったということで、盾を持った警察官や鉄製フェンスなどを押しのけ、パトカーのガラスを手で叩いて威嚇したということです。
警察は、公務執行妨害などの疑いで、集会に参加した11人を現行犯逮捕しました。
民主労総は、「警察が集会に乱入して衝突を誘導し、暴力的に連行した」としたうえで、「警察との衝突であばら骨が折れたり呼吸困難で倒れ、100人あまりが病院に搬送された」と主張しました。
民主労総は、「尹政権を必ず退陣させる」として、今月20日と来月7日に再び総決起集会を予定しています。
主催者側によりますと、今回の集会にはおよそ3万人が参加したということで、同じ日に保守団体も対抗する集会を開き、ソウル市内では混乱が続きました。