今月10日に5年任期の折り返しを迎える尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は7日、国民に向けた談話を発表し、「国民に心配をかけ、申し訳ない」と頭を下げました。
国民に向けた談話は、龍山(ヨンサン)にある大統領室でおよそ15分間行われ、この後、記者会見が続きました。
尹大統領は談話で、「この2年半の間、私の心は常に国民のそばにあったが、私の努力とは別に、国民に心配をかけたことも多かった」と話した後、金建希(キム・ゴニ)夫人をめぐる疑惑などによる国政の混乱について 「私の周りのことで国民に心配をかけ、申し訳ない」と、椅子から立ち上がって頭を下げ、謝罪しました。
尹大統領は、この後「今後は国民に不便や心配をかけることがないようにする」と話しました。
また、「残り2年半の任期には、国民生活を最優先に掲げる。これまでは経済、国政の正常化に注力したが、残り2年半は、国民が、変わった事のメリットを肌で感じられるよう、実質的な変化に力を集中する」と述べました。
なかでも、任期の後半には国政の刷新に乗り出し、政府と与党の間の意思の疎通を図り、さらに強化する考えを示しました。
尹大統領は、就任以降、最低の支持率となっていることを意識したためか、「より意思疎通に力を入れ、より努力する」と強調し、談話を終えました。