半導体や情報通信機器など、ITを中心に輸出が伸び続け、経常収支は111億2000万ドルの黒字となりました。5か月連続の黒字です。
韓国銀行が7日、「9月の国際収支」を発表したところによりますと、9月の経常収支は、111億2000万ドルの黒字でした。
ことし5月から5か月連続の黒字で、6月以降拡大を続けた黒字幅が、もっとも大きくなりました。
韓国銀行は、経常収支の黒字幅がことしに入って四半期ごとに拡大していて、堅調な流れを続けていると評価しました。
9月の輸出額は、去年の同じ月に比べて9.9%増えて616億7000万ドルでした。
輸出は、半導体、情報通信機器などのIT品目と乗用車を中心に12か月連続で増加しました。
しかし、石油製品や化学工業製品など、IT以外の品目の輸出は、ほとんどが減少しました。
地域別には、東南アジアや中東への輸出が2桁の増加となったほか、中南米や中国、EU=ヨーロッパ連合、アメリカへの輸出も増えました。
輸入は去年の同じ月に比べて4.9%増えて510億ドルでした。
一方、9月のサービス収支は、22億4000万ドルの赤字でした。
ただ、夏休みや大型連休が終わったことから、旅行収支の赤字は前の月より小さくなり、9億4万ドルの赤字にとどまりました。
一方、韓国銀行は、トランプ氏が大統領に当選して以降、ドルに対するウォン相場が1400ウォンとウォン安が進んだことについては、「韓国の輸出競争力は、価格競争から品質競争にすでにシフトしているため、為替レートによる輸出のメリットはそれほど期待できない」と説明しました。