電動キックボードによる事故発生の危険性が高まっていることから、ソウル市は全国で初めて、電動キックボードの通行を禁じるエリアを指定することになりました。
ソウル市は、電動キックボード等の急速な普及と、スピードの出し過ぎやレンタル電動キックボードの放置により、歩行者が危険になることがあるとして、「電動キックボード禁止エリア」を指定する方針を決めました。
まず、年内に電動キックボードによる事故発生の危険性がある道路を中心に禁止エリアを指定し、実験的に実施して、段階的に拡大していきます。
また、駐車や停車が禁じられている場所に停めているレンタル電動キックボードについては、これまで、レッカー車で移動する前にレンタル会社が回収できるように3時間の猶予を与えていましたが、これからは、ただちにレッカー車で移動します。
一方、ソウル市は、ことし9月27日から30日まで、ソウルに住む成人男女1000人を対象に電動キックボードなどに対する意識調査を行って、その結果を発表しました。
まず、「電動キックボードによる危ない思いを経験したか」という質問に対して、「経験した」という回答が全体の79%に上りました。
このうち、「衝突しそうになった」という回答は76%でもっとも多く、続いて「歩道での走行」、「無断放置」、「スピードの出し過ぎ」などの順でした。
回答者の94%は、電動キックボードのレッカー移動に賛成し、駐車違反や停車違反が見つかれば、ただちにレッカー移動してほしいという回答も86%に上りました。
「電動キックボード禁止エリア」の指定に賛成するという回答も88%でした。
また、電動キックボードを貸し出すサービスを禁じる案については、「賛成する」が76%、「反対する」は12%でした。