今年の全国共通の大学入学テスト、大学修学能力試験を前に、「勉強の集中力が高まる薬」などと称して不当な広告が行われたり、麻薬成分を含む製品が違法に販売される事例が多数摘発されました。
韓国の食品医薬品安全処によりますと、先月15日からの10日間にわたり、オンラインでの集中的な点検を実施し、不当広告が掲載された投稿83件と、ADHD=注意欠如・多動性障害の治療薬の違法な流通に関する投稿711件を摘発したということです。
食品医薬品安全処は、放送や通信を管理する放送通信審議委員会に対し、これらの違法投稿が掲載されたサイトのアクセスを遮断するよう要請し、管轄の行政機関には行政処分を依頼しました。
摘発された投稿には、健康機能食品でありながら集中力向上に効果がある医薬品のように装った広告や、麻薬成分を含む違法な製品が含まれていました。
さらに、食品医薬品安全処は、ADHDの症状がない人がADHDの治療薬を服用しても集中力が向上する効果はなく、むしろ不眠症などの副作用が発生するおそれがあるとして、強く警告しています。