与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は、就任から100日を迎えて開いた記者会見で、変化と刷新の必要性を繰り返し言及したうえで、11月までに足元の問題を解決しなければならないと強調しました。
韓代表は、「政権を再創出しなければならないという重い責任感を持っている」としたうえで、「政府と与党がシナジー効果を高めることで、国の後退を阻止する政権の再創出が可能だ」と強調しました。
そのうえで、「年金、医療、雇用、労働の4大改革と課題が、いくつかの問題に対する国民の失望と懸念によって、適切に評価されていないことが残念だ」と述べました。
そして、「そうした国民の失望と懸念を解決できなければ改革は難しいが、逆に解決さえすれば、改革を力強く進められる」と述べました。
そのうえで、尹大統領の任期を踏まえて、「われわれにはまだ2年半残っている。この2年半の党と政府の成果によって次の政権が決まる」と強調しました。
一方、韓代表は最近、尹大統領の妻、金建希(キム・ゴニ)夫人をめぐる疑惑について厳しい姿勢を示してきたため、今回の記者会見での発言にも関心が集まっていましたが、金夫人に関する具体的な言及はありませんでした。
ただ、「改革のエンジンをかけるために、11月までに解決すべき問題がある」としたうえで、「国民が懸念している問題に対する解決策が必要だ」と述べました。
国民が懸念している問題に関する具体的な説明はありませんでしたが、金夫人の疑惑をめぐる世論を意味しているものとみられます。
韓代表は、金夫人に近いとされる大統領室関係者の交代や、金夫人の公の活動の中止、金夫人をめぐるさまざまな疑惑への釈明の3つを求めていました。