韓国と日本の自動車最大手、現代(ヒョンデ)自動車とトヨタ自動車が、モータースポーツのイベントを開催し、鄭義宣(チョン・ウィソン)会長と豊田章男会長は、協力を強化していく考えを示しました。
現代自動車は、トヨタ自動車と共同で、京畿道(キョンギド)龍仁(ヨンイン)にあるサーキット「エバーランド・スピードウェイ」でモータースポーツの振興イベントを開催しました。
今回のイベントは、豊田会長の提案を鄭会長が受け入れたことで開催が実現したということです。
このイベントでは、現代の高性能ブランド「現代N」とトヨタのスポーツブランド「ガズー・レーシング」の高性能モデルやレーシングカーが多数、紹介されました。
豊田会長は、鄭会長を助手席に乗せ、会場で猛スピードで走ってタイヤを滑らせながら旋回する「ドリフト走行」など、運転の実力を披露したりもしました。
会場には、両社の関係者のほかにも、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長をはじめ、メディア関係者やSNSで多くのファンを持つインフルエンサーなど3000人近くが集まりました。
完成車の販売台数が世界1位と3位のトヨタと現代の会長が、公式の場で顔を合わせたのは今回が初めてです。
最近、現代とトヨタは、協力を強めていて、完成車の製造現場に投入されるAI=人工知能を使ったロボット開発を共同で進めると、今月17日に発表しています。
未来のモビリティー産業を見据え、現代とトヨタが、水素カーや自動運転などの未来技術をめぐって、今後、さらに協力体制を強めていくだろうという見方が出ています。