韓国の20代の労働者のうち、非正規雇用の割合が4割を超え、過去最高となりました。
 
統計庁が27日、まとめたところによりますと、ことし8月の時点で、20代の労働者338万9000人のうち、非正規雇用は146万1000人で、全体の43.1％となりました。
 
これは、関連の統計をとり始めた2003年以来、8月の数値としては、過去最高です。
 
8月の20代の非正規雇用者数は、2014年106万9000人から、2017年115万7000人、2020年128万3000人、去年は142万3000人と増加傾向が続き、この10年で39万人余り増加しました。
 
ここ10年間、多くの企業が正社員を定期採用から、中途採用や非定期の採用へ変えてきた点が、影響を与えたものとみられます。
 
また、非正規雇用の割合が増え雇用の質が下がったという見方もでる一方で、若者の間で、好きなときに必要なだけ働こうとする傾向が強まったことが背景にあるという分析も出ています。
 
実際に、非正規雇用全体のうち、自らの意思で非正規雇用を選択した割合は66.6％で、統計をとり始めて以来、最も高い数値となりました。