アメリカの大統領候補のトランプ前大統領が、韓国は豊かな国だとしたうえで、大統領に再任した場合、韓国に駐留するアメリカ軍の経費として年間100億ドルを支払わせると述べました。
 
トランプ前大統領は現地時間の15日、シカゴで開かれた「シカゴ経済クラブ」での対談で、「私がホワイトハウスに入れば、在韓米軍が駐留する経費として、韓国は年間100億ドルを支払うだろう」としたうえで、「韓国は豊かな国、マネーマシンだ」と述べました。
 
これに先立ち、韓国とアメリカは今月はじめ、2026年の韓国の負担額を、前の年に比べて8.3％引き上げ1兆5192億ウォンで確定し、以後、毎年、物価上昇率に連動して引き上げることで合意しました。
 
トランプ前大統領が言及した年間100億ドルは、韓国が2026年に支払う負担額のおよそ9倍です。
 
こうしたトランプ前大統領の発言を踏まえると、ことし11月の大統領選挙でトランプ前大統領が勝利し、再任した場合、負担額の再交渉を要求する可能性が高いものとみられます。
 
トランプ前大統領は在任中、韓国に年間50億ドルの負担額を要求した際に韓国が難色を示したため、20億ドルを支払わせ、翌年に再び50億ドルを要求する計画だったと述べました。
 
そのうえで、2021年にバイデン政権が発足し、自身が合意した内容をすべて覆したと主張しました。
 
トランプ前大統領はまた、自身のSNSで、北韓が南北をつなぐ道路の一部を爆破した事実に触れ、「この問題は、私にしか解決できない」と強調しました。