アメリカの経済誌「フォーブス」が選ぶ「世界最高の職場」ランキングで4年連続で1位だったサムスン電子がことしは3位に後退したことがわかりました。
「フォーブス」が最近発表した「世界最高の職場」ランキングによりますと、1位はアメリカのマイクロソフト、2位はアメリカのグーグルの親会社、アルファベットで、2020年から去年まで4年連続で1位だったサムスン電子は3位でした。
「フォーブス」は、6大陸のうち、少なくとも2大陸で1000人以上の従業員を雇用する多国籍企業グループに勤務する30万人以上を対象にアンケート調査を行って、「世界最高の職場」ランキングを発表しています。
今回の結果は、去年半導体の景気の悪化で、サムスン電子が主力とする半導体事業だけで15兆ウォン近い赤字となったのに続いて、ことし7月には、成果給への不満などから、サムスン電子最大の労働組合が1969年の創業以来初めてストライキに入るなど、内外で危機感が高まっていることが影響したとみられます。
こうしたなか、サムスン電子はことし7月から10月期にも、DRAMの不振や広帯域メモリー事業の遅延などで、市場の期待を下回る業績となり、経営陣が異例の謝罪のメッセージを発表しています。
ただ、今回の調査で、アジアの企業で上位10社に入ったのは、サムスン電子が唯一でした。