サムスン電子のことし7月から9月の営業利益が9兆ウォンとなり、市場の予想を下回ったことについて、経営陣が謝罪文を発表しました。
サムスン電子は8日、ことし7月から9月の営業利益が、去年の同じ期間より274.49%増加し、4月から6月に比べて12.84%減少したと発表しました。
売上は79兆ウォンで、去年より17.21%、4月から6月より6.66%増加しましたが、営業利益は市場の予想だった10兆ウォンを下回りました。
これは、AI=人工知能の処理に欠かせない、HBMと呼ばれる超高速で大容量のメモリにおける競争力の回復が遅れた点や、景気低迷によって半導体記憶装置、DRAMの需要が落ち込んだことが、背景にあるとみられています。
これを受けて、サムスン電子の半導体事業を率いるチョン・ヨンヒョン・デバイスソリューション部門長兼副会長は8日、連結決算の発表後、顧客や投資家、従業員に向けた謝罪のメッセージを発表しました。
そのなかでチョン部門長は、実績が市場の予想を下回り、不安感を与えたことについて謝罪し、「危機を克服するため、経営陣が率先して再跳躍のきっかけを作る」と伝えました。
サムスン電子の経営陣が、実績の発表と関連してメッセージを出すのは、今回が初めてです。