去年、韓国で自殺によって亡くなった人は前の年より8%以上増え、過去10年間で最も多くなりました。
 
統計庁が4日発表した「2023年の死亡原因統計」によりますと、去年の死者数は35万2511人で、前の年より2万428人、率にして5.5%減少しました。これは、新型コロナウイルスによる死者が減少したことが影響したものとみられます。
 
死因別では、がん、心臓疾患、肺炎の順で多く、これら3つの病気で全体の42%を占めています。自殺は5位でした。
 
去年、自殺によって亡くなった人は1万3978人で、前の年より1072人、8.3%増え、2013年以来、過去10年間で最も大きな増加幅となりました。
 
また、人口10万人当たりの自殺者の数も27.3人を記録し、8.5%増えました。
 
年代別では、特に60代で13%、50代で12.1%それぞれ増え、高い増加傾向を示しています。
 
統計庁は、「コロナ禍以降、社会的に孤立し、経済的・精神的苦痛が大きくなったことで自殺者が増え、特に50代と60代でその傾向が高まったとみられる」と分析しています。