韓国銀行は、営利目的での貨幣の図案の使用を、来月から認めることになりました。
韓国銀行は、10ウォン玉にそっくりな形で人気を集めた「10ウォンパン」について、貨幣の図案を営利目的に使用したとして、パンの販売業者にデザインの変更を求めていましたが、去年の国政監査で基準を過度に適用しているという指摘を受け、「より柔軟に規定を見直せるか、検討する」と回答していました。
韓国銀行が29日、明らかにしたところによりますと、韓国銀行券や硬貨の図案の使用についての基準を改正し、来月1日から施行するということです。
改正された基準では、営利目的であっても、貨幣の品位や信頼性を損ねない限り、貨幣の図案を使用できるとしています。
10ウォンパンだけでなく、貨幣の図案を使ったTシャツなどの衣類や小物、規格を守った模造の銀行券や硬貨も作れるようになります。
ただ、本物と紛らわしい物や、貨幣の偽造や変造にあたる場合は、図案の使用が禁じられます。
韓国銀行は、「国民のクリエーティブな経済活動や、庶民経済の活性化への支援のため、基準を改正した。貨幣の図案が健全に活用されているかどうかを、常にモニタリングし、不適切な使用は、厳しく取り締まる」としています。