今月初めに仁川(インチョン)で発生したEV=電気自動車の発火による大規模な火災で、EVに対する国民の不安が高まっていることを受けて、EVの充電施設や駐車エリアに防火シャッターの設置を義務づける法案が、国会で発議されました。
今月1日、仁川にある1500世帯が暮らすマンションの地下駐車場で、メルセデス・ベンツのEVが突然発火して火災が発生し、駐車場にあった自動車140台あまりが燃え、住民120人が避難して、23人が病院に搬送されるなど、EVによる火災としては、韓国でもっとも大きな火災となりました。
これによってEVへの国民の不安が高まっていることを受けて、国会環境労働委員会に所属する金渭相(キム・ウィサン)議員は18日、EVの充電施設や駐車エリアに、防火シャッターの設置を義務づける内容を盛り込んだ「建築法一部改正案」を発議しました。
消防庁によりますと、駐車場で発生したEVが原因の火災件数は、2019年に7件でしたが、去年は34件に増えています。
このため、EVの充電施設や駐車エリアには、消防施設が必要だという声が出ていました。