新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、来週は、1週間の感染者数が、去年の最高記録である35万人に達するものと予想されています。
疾病管理庁が19日、発表したところによりますと、病床30床以上の病院級の医療機関220か所の新型コロナによる入院患者数を調べたところ、8月第2週の患者数は1359人で、ことしに入ってもっとも多くなっていました。
疾病管理庁は、学校の夏休みや夏休みシーズンが明ける8月下旬には、新型コロナの感染拡大がピークに達する可能性があるとして、8月第3週に全国のコロナ感染者数が、35万人に達するものとみています。
このため教育部は、新型コロナの症状がある児童生徒は登校しないよう呼びかけるとともに、新型コロナによる欠席を出席扱いとする内容などが盛り込まれた「新型コロナ感染予防ルール」を家庭に配布しました。
また防疫当局は、予備費3268億ウオンを投じて、経口治療薬26万人分を追加確保するほか、今月中に新型コロナ用の抗原検査キット500万個以上を関係先に配ることにしています。
一方、新型コロナの重症化率や致死率は、オミクロン株の流行当時と変わらないため、感染予防対策の基準となる危機警戒レベルや、感染症の等級は現状のまま維持し、感染者数の推移をみたうえで、9月中旬の中秋の名月にあたる「秋夕(チュソク)」連休前に、必要な対応策をたてることにしています。