18日午後に発生した脱線事故の影響で大幅にダイヤが乱れていた高速鉄道KTXの京釜(キョンブ)線は、19日、始発から通常通りの運転を再開しました。
韓国鉄道公社(コレール)によりますと、復旧作業は19日午前5時過ぎに完了し、これにより、京釜線の運行が通常に戻ったということです。
脱線事故は18日午後4時40分ごろに発生し、ソウルを出発して南東部・釜山に向かっていたKTX京釜線の列車の車輪がレールから外れ、南東部・大邱の顧母(コモ)駅付近で停車しました。
事故当時、列車には384人の乗客が乗っていましたが、けが人はおらず、全員が後続の別のKTXに乗り換えました。
復旧作業中は、KTXは東大邱-釜山間で片側の線路を使用して両方向の運行を行い、また一部の列車は一般の線路に迂回して運行しました。一般の線路では速度制限があり、これにより上下線合わせて153本の列車に最大で4時間近くの遅れが発生しました。
コレールは事故について、「ご不便をおかけし誠に申し訳ありません」と謝罪し、運行遅延に対する補償として、タクシー代や運賃の払い戻しなどを行う方針だと明らかにしました。