政府系シンクタンクのKDI=韓国開発研究院は、韓国のことしの経済成長率の見通しを、前回より0.1ポイント引き下げて、2.5%に下方修正しました。
KDIは「経済展望見直し報告書」で、韓国のことしの経済成長率の見通しを、5月に発表した2.6%から0.1ポイント引き下げて2.5%に下方修正しました。
KDIは、輸出の伸びは拡大するものの、高金利基調が長引いていることから、内需が振るわず景気回復がやや遅れると予想しています。
内需の増加は、民間消費や設備投資を中心に、予想を下回る可能性があるとみています。
また内需の不振によって、サービス業を中心に就業者数の伸びが小さくなり、ことしの就業者数の増加幅が、20万人ほどにとどまるほか、消費者物価の上昇率も2.4%ほどにとどまると見込んでいます。
KDIは、さらに中東の地政学的なリスクが拡大したり、中国やアメリカの景気が急激に悪くなったりする場合は、韓国経済の回復がさらに遅れる可能性があるとしています。
韓国のことしの経済成長率の見通しは、政府が2.6%、韓国銀行とIMF=国際通貨基金が、2.5%としています。