経営側との交渉が決裂したとして、先月8日から創業以来初めてのストライキに入っていたサムスン電子の労働組合は、事実上ストライキを終了し、現場に復帰することを発表しました。
サムスン電子最大の労組「全国サムスン電子労働組合」は1日、「組合員の経済的負担を減らしつつ、会社側に対して持続的な圧力を行使する形でストライキを続けていく」として、ストライキに参加している組合員には、今月5日までに現場に復帰することを呼びかけました。
また、今後は「長期戦」へと移行し、部分ストライキと法律に則ったストライキを展開していく方針を示しました。
これは、25日間ストライキが続いていることで、ストライキにともなう組合員の経済的損失を意識したための措置とみられます。
先月8日、創業以来初めてのストライキに突入したサムスン電子労働組合は、先月29日から3日間、給与と休暇をめぐる交渉を行いましたが、合意に至ることができませんでした。
現在、サムスン電子には5つの労働組合がありますが、全国サムスン電子労組には1日午前9時の時点で、全従業員の29%に当たる3万6341人が加入しています。