去年、韓国人の人口は減った一方で、外国人の人口は大幅に増え、韓国の総人口は3年ぶりに増加に転じました。
 
統計庁が29日に発表した統計によりますと、去年11月1日現在の韓国の総人口は5177万人で、前の年より0.2％増えました。
 
総人口は、2021年から2年連続で減っていましたが、去年は3年ぶりに増加に転じたことになります。
 
このうち韓国人の人口は0.2％減少した一方で、外国人の人口は10.4％増え、外国人の増加率は過去最大となっています。
 
統計庁の関係者は、「外国人雇用許可制」にもとづく外国人の受け入れが、去年大幅に増えたことによる影響だと説明しています。
 
外国人雇用許可制は、働き手を見つけるのが難しい中小企業などが外国人を雇用できるよう、外国人が韓国で就労ビザを取得するにあたって、雇用主が身元の保証人となるかわりに、政府が雇用を許可する形でビザを発給するものです。
 
一方、韓国人の人口だけをみますと、2021年から減少が続くなか、14歳以下の「年少人口」の減少が目立っています。
 
去年11月1日現在の年少人口は561万人で、前年に比べて4％減り、全人口に占める割合は10.9%で、前年に比べて0.4ポイント下がりました。
 
15歳から64歳までの「生産年齢人口」は3655万人で、前年に比べて0.4%減っています。
 
首都圏に人口が集中する現象はさらに著しくなっていて、首都圏の人口は2623万人で、全人口に占める割合は50.7%と、統計を取り始めて以来最も高くなっています。