韓国の居住用不動産価格の上昇率が、世界平均を大きく下回っていることがわかりました。
BIS=国際決済銀行のまとめによりますと、韓国の名目居住用不動産価格指数は、去年第4四半期末の時点で142.9でした。不動産価格が、2010年に比べて42.9%上昇したことを意味します。
世界平均は190.2で、BISが集計をとった59か国のうち48位でした。
韓国の名目居住用不動産価格指数は、新型コロナウイルスが流行する前の2019年第3四半期以降、急速に上昇し、2022年第3四半期には154.1になりましたが、その後、下落に転じ、ことし第1四半期まで、6四半期連続で下落しました。
激しいインフレーションが続いているトルコが2480.4でもっとも高く、イタリアは92でもっとも低い結果となりました。
韓国では、物価変動を反映した実質居住用不動産価格指数も似たような流れとなり、去年第4四半期末の時点で109.3となり、59か国のうち43位でした。
ウリィ銀行の関係者は、「新型コロナ以降、全世界で流動性が過剰に供給され、居住用不動産価格に影響を及ぼしたものとみられる」と説明しました。