韓国では17日午前、梅雨前線に伴う雨雲が北上し、京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)市で1時間に100ミリを超える大雨が降るなど、首都圏を中心に荒れた天気となりました。
17日午前6時の時点で、京畿道や仁川(インチョン)、ソウルには大雨警報が、江原道(カンウォンド)春川(チュンチョン)市などには大雨注意報が出されました。
昼の間、しばらく雨足が弱まったものの、夜から再び雨の勢いが増すということです。
17日夜から18日早朝まで、首都圏と江原道内陸地域で1時間に最大60ミリから70ミリの大雨が降ると予想されます。
18日早朝からは梅雨前線が南下して、忠清道(チュンチョンド)や南部地方にも1時間に30ミリ前後の雨が降る見込みです。
気象庁によりますと、北から乾燥した空気が流れ込み、梅雨前線の活動が活発になったということで、19日までは全国のほとんどの地域で、雷を伴う激しい雨が降るということです。
一方、16日から全国で降り続いた雨の影響で、住宅が浸水するなどの被害が相次いでいます。
中央災害安全対策本部によりますと、17日午前11時の時点で、全国で住宅164棟が浸水しました。
また、集中豪雨によって土砂崩れのリスクが高まったことを受け、21の市や郡などの住民560人が避難していて、このうち248人は帰宅困難な状況だということです。
土砂の流出や道路の破損など全国で受け付けられた施設の被害は30件にのぼるほか、農地275ヘクタールが冠水しました。