韓国南西部の全羅南道(チョンラナムド)海南(ヘナム)郡で16日、記録的な短時間の大雨が降り、7月の降水量の最高を更新しました。
気象庁によりますと、16日午前3時ごろ、海南郡の降水量は1時間に78.1ミリを記録し、これまで7月の1時間降水量の最高だった2021年7月6日の63.4ミリを上回りました。
気象庁によりますと、今回の降水量は、200年に一度のごく稀な確率だということです。
韓半島の降水パターンは、これまでの「長時間で継続的に降る雨」から「短時間で一度に降る雨」に変わりつつあり、これによって1時間あたりの降水量が増加しています。
年間の降水量は、2018年から去年まで大きな変化がない反面、1時間に50ミリ以上の集中豪雨となった回数は、2018年は19回だったのが、2022年は25回に増えています。
気象庁によりますと、15日午後5時から16日午前8時までの間に、海南郡など全羅南道南西部では、多い所では168.5ミリなど、100ミリを超える激しい雨が降りました。
この大雨で、住宅62戸とアパートの地下駐車場が浸水したほか、土砂崩れのおそれなどで139人が避難しました。