今月1日夜、ソウル中心部で乗用車が歩道に突っ込んで9人が死亡、4人が重軽傷を負った事故で、国立科学捜査研究院は、運転者の操作ミスだった可能性が高いとする鑑定結果をまとめました。
運転していた60代のバス運転手の男性は「車が急発進した」などと話していたため、警察は、この乗用車のアクセルやブレーキなどの運転状況がわかる記録装置の解析の鑑定を、国立科学捜査研究院に依頼していました。
警察庁の趙志浩(チョ・ジホ)庁長が15日、発表したところによりますと、国立科学捜査研究院による鑑定の結果、60代のバス運転手が、この乗用車のアクセルを90%以上踏んでいることが確認され、運転者の操作ミスであった可能性が高いということです。
事故当時の様子が写った画像では、ブレーキランプが点灯しているようにもみえ、ブレーキを踏んだという男性の主張を裏付けるとの見方がありましたが、国立科学捜査研究院は、これは街灯や周辺の建物の照明が反射したものだと判断したということです。
運転していた男性は、4日に行われた警察の最初の取り調べで、「ブレーキを踏んだが、効かなかった」と供述するなど、車の欠陥による急発進を主張しています。
男性は、事故で肋骨を骨折するけがをしていて、事故直後に入院し、現在も治療を受けています。