中央銀行あたる韓国銀行は、為替レートや家計向け融資などに不安材料があるとして、利下げを見送り、政策金利を12回連続で3.5%に据え置きました。およそ18か月間の据え置きで、過去最長の金融引き締めとなっています。
韓国銀行は11日、金融通貨委員会を開き、政策金利を3.5%に据え置くことを決めました。
据え置きは、去年の2月以降、12回連続で、およそ18か月間とこれまででもっとも長い期間続いています。
韓国銀行は判断の背景について、消費者物価の上昇率が、目標としている2%に近づいたものの、対ドル為替レートや住宅取引が増えて価格が上昇し、家計債務が再び急増するなど、まだ不安材料が残っていると指摘しています。
そのうえで、アメリカも利下げに踏み切っていないだけに、金融政策の切り替えのタイミングを慎重に見極めたいとしています。