世界的な半導体メーカー、サムスン電子の労働組合が賃上げを求めて、10日から無期限ストライキに入りました。
半導体の生産に与える影響に関心が集まっています。
サムスン電子最大の労組「全国サムスン電子労組」は、ことし1月から会社側と、給与と休暇をめぐる交渉を行ってきましたが、先月決裂したため、創立から55年で実質的に初となるストライキに入っていました。
全国サムスン電子労組は当初、第1次ストライキを今月8日から3日間、第2次ストライキを15日から5日間行う予定でした。しかし、1次ストの間に会社側が労組との交渉に応じないため、1次ストを無期限延長する方針に転換したということです。
全国サムスン電子労組は、全従業員の5分の1以上に当たるおよそ2万8000人が加入する最大の組合で、ほとんどが半導体部門に所属していることから半導体の生産への影響が懸念されます。
サムスン電子は10日、いまのところ、生産に支障は出ていないと発表しています。