政府は、韓国のことしの経済成長率の見通しを、前回1月の見通しより0.4ポイント高い2.6%に上方修正しました。
政府が3日、発表した、ことし「下半期の経済政策の方向」によりますと、ことしの経済成長率を、1月に発表した2.2%より0.4ポイント高い2.6%になると予想しています。
これについて企画財政部の次官は、「韓国経済は、ことし1月から3月期のGDP=国内総生産の伸び率が、前の四半期に比べて1.3%上昇するなど、上半期に改善する傾向を見せた。輸出も堅調なことから、経済成長率の見通しを上方修正した」と説明しています。
輸出は、先月まで9か月連続で前の年の同じ月より増えています。
このうち先月の半導体の輸出は134億ドルを超え、過去最大となりました。
このため、ことしの輸出の見通しも、8.5%の増加から9.0%の増加に上方修正されました。
政府は、世界経済が緩やかに成長していることや、半導体景気が上向いていることから、下半期にも輸出は好調が続くとみています。
一方、ことしの消費者物価の上昇率の見通しは2.6%に据え置いています。
また上半期には農産物や石油類の価格の変動が激しく、インフレ圧力が拡大しましたが、下半期には鈍化するとみています。
しかし、来年の経済成長率の見通しは、ことしより0.4ポイント低い2.2ポイントとしています。