6月の消費者物価指数が、去年の同じ月に比べて2%台の上昇にとどまり、11か月ぶりの低い上昇率となりました。
統計庁が2日、まとめたところによりますと、6月の消費者物価指数は1年前と比べて2.4%上昇し、去年7月以降、もっとも低い上昇率となりました。
消費者物価指数の上昇率は、去年10月に3.8%のピークに達して以降、徐々に鈍化しています。
去年11月に3.3%、12月に3.2%を記録したあと、ことし1月には2.8%と3%を割り込みました。
2月と3月には再び3%を上回りましたが、4月以降は3か月連続で2%台を維持しています。
果物や野菜など生鮮食品は、1年前と比べて11.7%上昇し、上昇幅が前の月に比べて5.6ポイント減りました。
果物は31.3%上昇した一方、野菜はマイナス0.8%でした。野菜の上昇率が9か月ぶりの低水準だったため、生鮮食品全体の上昇を抑制しました。
石油類は4.3%上昇し、2022年12月以降、もっとも大きな上昇幅を記録した一方、加工食品は1.2%の上昇にとどまり、2021年2月以降、もっとも小さな上げ幅となりました。
企画財政部は、「天候や国際原油価格などの影響が大きくなければ、下半期の物価は、政府の見通し通り2%台中盤となって安定することが予想される」と説明しました。