ことし6月の輸出額は、主力商品である半導体が大幅に伸びたことなどにより、去年の同じ月に比べて5.1%増え、9か月連続の増加となりました。半導体の輸出額は134億2000万ドルで、過去最高となりました。
産業通商資源部が1日にまとめたところによりますと、先月の輸出額は570億7000万ドルで、去年の同じ月に比べて5.1%増えました。
月間の輸出額は、去年10月にプラスに転じてから、9か月連続で増えています。
主力製品である半導体が大幅に増えたことなどが背景にあり、半導体の輸出額は134億2000万ドルで、1年前と比べて50.9%増え、過去最高となりました。
これについて、産業通商資源部は、AI=人工知能をめぐる世界的なブームを背景に半導体に対する需要が伸びていることや、メモリーチップ価格が上昇していることが追い風になったと説明しています。
一方、ことし1月から6月までの上半期の輸出額は3348億ドルで、去年の同じ期間に比べて9.1%増えました。
なかでもアメリカ向けの輸出は643億ドルで、去年の同じ期間に比べて16.8%増え、上半期としては過去最高となりました。
中国向けの輸出は634億ドルで、去年の同じ期間に比べて5.4%増えました。
上半期ベースで、アメリカ向けの輸出が中国向けの輸出を上回ったのは、2003年以来21年ぶりです。