韓国では先月、産業生産と消費、それに投資の経済指標が揃って悪化しました。
3つの部門が同時に減少したのは、去年7月以来、10か月ぶりです。
統計庁がまとめた5月の産業活動動向によりますと、産業生産の指数は、サービス業と建設部門の悪化が影響し、前の月に比べて0.7%減少し、113.1となりました。
消費を表わす小売販売指数は、前の月に比べて0.2%減少しました。飲食料品など使用期間が短い非耐久消費財は0.7%増えましたが、衣服や化粧品など比較的使用期間が長い準耐久消費財は2.9%減りました。
設備投資は、運送装備への投資が減った影響で、4.1%減少しました。
建設の景況を表す建設既成指数は、建築と土木工事の件数が減ったことが影響し、4.6%減少しました。
統計庁は、「生産部門は、製造業とサービス業がともにマイナスとなったものの、輸出は半導体を中心に堅調に推移しているため、回復傾向が続いている」とする一方で、「消費は、回復が芳しくない状況だ」と説明しました。