韓国とアメリカ、それに日本による新たな共同訓練「フリーダムエッジ」が始まりました。
韓国の合同参謀本部によりますと、この訓練は27日から29日にかけて、済州(チェジュ)島沖の公海上で行われるということです。
「フリーダムエッジ」は、去年8月に行われた韓日米首脳会談で、定例の訓練として実施することが決まりました。
名称は、米韓合同軍事演習「フリーダムシールド」と日米合同の指揮所演習「キーンエッジ」から言葉を取り、組み合わせたということで、陸海空に加え、サイバー空間も含めた多様な領域での訓練が行われる予定となっています。
韓国の合同参謀本部は、「韓日米それぞれの戦力の相互運用性を促し、韓半島を含むインド太平洋地域の平和と安定のために自由を守っていくという意思を込めた」と明らかにしました。
今回に訓練には、米海軍の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」をはじめ、韓日米の最新鋭戦力が総動員されます。
一方、今月に入って挑発を続けている北韓をはじめ、中国とロシアは、韓日米による大規模な訓練を意識しているもようです。
中国の無人偵察機が今月24日、韓国の防空識別圏を侵犯し、済州島付近の上空を飛行したことが明らかになりました。
「フリーダムエッジ」に参加するために釜山に寄港している米軍の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」を偵察するためだったとする分析が出ています。