ドルに対し、ウォン安と円安が急速に進んでいることについて、韓国と日本の財務相が深刻な懸念を共有したうえで、為替の過度な変動に対して引き続き適切な対応をとることを確認しました。
崔相穆(チェ・サンモク)企画財政部長官と鈴木俊一財務大臣は25日、ソウルで第9回韓日財務相会議を行い、両国の経済が「世界経済よりも速く回復している」としながらも、外国為替市場の動向などによる不確実性が高まっていると指摘し、為替の過度な変動や無秩序な動きに対して引き続き、適切な対応をとることを改めて確認しました。
両国の財務相は、今年4月アメリカのワシントンで開かれた会談でも為替相場安定に向けた強い意思を表明していますが、外国為替市場でウォン安と円安が急速に進んでいることを受け、市場介入の可能性に再び言及したものとみられます。
今回の会談では、少子化問題や企業価値の向上など、両国が重点的に取り組んでいる政策についても意見を交わしました。また、投資活性化の必要性についても認識を共有し、第三国への投資協力においてシナジー効果を発揮することで持続的な成果につなげていくことを確認しました。
韓日の閣僚級財務対話は両国の関係改善を受けて去年、7年ぶりに行われました。韓国で開催されたのは8年ぶりです。
さらに、年1回の閣僚級財務対話を定例化し、来年は日本で開催することにも合意しました。