北韓がごみや汚物を大型の風船で韓国側に大量に飛ばした直後に、GPSに障害を与える妨害電波を発信していたことがわかりました。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、29日の午前7時50分ごろから、韓半島西の海、西海(ソへ)上の軍事境界線付近で、GPSを妨害する電波が韓国側に向けて発信されたということです。
妨害電波は午後になって止まり、これまで、周辺地域の住民や韓国軍への被害は報告されていないということです。
北韓は、28日の夜にごみや汚物をぶら下げた大型の風船、およそ260個を韓国側に飛ばしたあと、1日も置かずに妨害電波を発信しました。
韓国軍の関係者は、「北韓は、大量の風船を韓国側に飛ばして国民の不安を高めたうえで、GPSの妨害電波を発信することで、いつでも韓国社会を混乱に陥れることができると誇示したものだ」と分析しています。
北韓は、韓国とアメリカが合同軍事演習を行っていた、ことし3月にもGPSの妨害電波を発信しています。